『科技新貴』

この前、小学校の同級生の娘さんが結婚しました。

この友人は高校卒業してから大学行かずに就職して、今は地方の有名な中小企業のオーナーです。結婚も就職と同じように早かったので、娘さんはもう大学卒業して新竹の準大手ICメーカに勤めています。
ご主人は５才上で、同じ会社の社員ですが、開発部隊の科技新貴（コ．チ．シン．グエ．）ですので、披露宴に参加した同級生は、来客の羨望の眼差しを集めていました。

まず、今の台湾の男性の平均結婚年齢は３３歳で、女性は２８歳ですが、２０数年前でも、２０歳以下で結婚する人は、多くありませんでした。

しかし、私の友人は２０歳前にもう娘さんがいました。そして、娘さんも平均より４歳も若く結婚しましたので、友人は、もう、子供のいろいろな負担がなくなったのです。これがまず羨ましいことのひとつです。
もっと羨ましいのは、新郎が、新竹の準大手ICメーカの科技新貴ですので、お金持ちになるのが確実視されています。

台湾のIT産業の給料水準は伝統産業よりかなり高いです。そして、ほぼ全てのIT産業はストクオプションシステムを採用しています。
例えば、IT産業の開発部隊のエンジニアの年俸は百万元（約300万円）以上が当たり前です。これは新大卒の平均の倍ぐらいです。もっといいのは毎年のストクオプションです。

例えば、株価が３０元（約90円）の企業なら、毎年２０００から５０００株が無料で入手でき、年給は更に６万から１５万元（約１８万円から４５万円）アップできますので、普通のサラリーマンの家族よりいい生活ができます。

私のある友人は、台湾の準大手企業の５年以上の経験を持つ開発のエンジニアです、年収は知りませんが、今年の期末のボーナスは２万株ほどを入手したそうです。その株を売って、日産の２．３リトルのTeanaを買いました。

ご参考まで、台湾のこの車は約３００万円かかります。私が、「いいなぁ」
と言うと、友人は「ぜんぜん、今年は去年よりかなり少ないね！」と
言います。このような人々は、若くて、新しい技術を持つエンジニアーで、
短期間でたくさんの収入を得れるので、科技新貴と呼ばれています。

私も科技新貴になれたらいいなぁと思います…