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『作月子』
中国では出産から1ヶ月の間、いろいろな禁忌、つまり産後の女性がやってはいけないタブーがあります。
これらを守らないと、年を取ったとき病気になりやすくなると大昔から言われており、この1ヶ月の間にかなり面倒なことをしなくてはなりません。このことを作月子(ゾー.ユエ.ズ)と言います。今週は中国特有の出産習慣をご紹介しょう。
作月子に一番大事なことは風邪を予防することです。なぜなら産後1ヶ月以内に風邪を引くと、将来婦人病になりやすくなるので絶対に気をつけなければなりません。そのため風邪を引かぬよう外出はもとより風にあたることも厳禁です。
そうしないと例え風邪をひかなくても将来頭痛持ちになるといわれています。
水に触れることもタブーとされているので、入浴や洗濯も控えます。そうしないと将来腰痛もちになります。そして、ジュースや冷やしラーメン等の冷たい飲み物・食べ物も一切禁止です。なぜなら将来、胃が弱くなります。テレビを見ることは勿論、本を読むこともいけません。将来目が疲れやすくなります。
これだけでもうんざりなのですが、昔はもっと厳しかったのです。今ではそれを全て守る人は少ないですが、やっぱり守り続ける人もいます。しかし、忠実にこの習慣を守るとなると米酒(日本の米焼酎のようなもの)で料理したもの以外一切口に入れることが出来ません。水さえも飲めません。要するに徹底して安静な生活と厳しい食生活が要求されるのです。
日本や西洋の場合、出産後疲れて食欲のないお母さんに、病院からアイスクリームをもらえることが多いと聞きました。台湾ではまず考えられないことです。
冷たいものはご法度です。
基本的には米酒で料理したものを中心とした食生活が1ヶ月続きます。台湾の産科病院で出る代表的な産後のご飯は麻油鶏(マ.イユ.チー)です。麻油鶏の作り方はまず普通の生姜より時間を掛けて栽培された長い生姜を姜母(ジャン.ムー)をという黒胡麻で作ったごま油で炒め、更に鶏肉を加えて、火が通ったらアルコールが20%の米酒を1300cc入れ、なべにふたをせずに煮込み、アルコールがほぼ飛んだら完成です。
美味しい料理なのですが毎日こればかり食べるといい加減やになります。但し、帝王切開で出産した場合、生姜をごま油で炒めてはいけません。鶏肉を米酒で似たものに生姜とごま油を加えたものを変わりに食べます。
台湾にいらしたときに是非お試し下さい。出産直後のママの気持ちがわかるかもしれませんよ。
それではまた(^.^)/~~~