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台北市内の夜景
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コラム・フロム台湾 『月亮婆婆』   

先日の木曜日は旧暦の8月15日でした。この日は中秋節(ゾン.チョ.ゼイ)、つまりお月見の日で、中国の三大年中行事の一つです。
この日は一年で最もお月見に適している日と言われています。昨年の今頃のバックナンバーをご覧になると、お月見のときに台湾の人々が家族揃っていろいろなものを食べて楽しい夜を過ごすことを紹介しています。

月のことを台湾では「月娘(ゲ.ニュー、台湾語)」と呼んでいます。つまり物事に性別があるのならば、月は女性とされています。そして月娘は中国人、特に女性にとって一番の友達でもあります。
大昔、中国では女性は簡単に部屋から出ることが出来なかった為友達も作れず、家族以外に話相手もいなかったことから自分の秘密を語るのに月は一番の相手でした。
無理もありません。誰にも知られたくない秘密ですから、ばれたら大変!でも誰かに聞いて欲しい!なんて時に、月は誰かに告げ口することはありませんから、どんな秘密でも言いたい放題に話せます。
そして、どんな無茶な事、お願いを言っても怒ったり、笑ったりすることはありませんから月娘のようないい友達は他にいないでしょう。例えば、思春期の女の子が「どこかにかっこいい男の人いないなかなぁ」なんて昔だったら「はしたない!」としかられそうな願いは、月以外に誰にも言えないことでした。ですから月娘は女性にとって親友でした。

一方、中国人は月のことを「月亮(ユエ.リャン)」といいます。月亮は子供のお守り、という意味合いもあります。夜になると暗くなり、子供なら誰もがこの暗闇に恐怖を覚えることでしょう。ですが、月亮がいれば暗い世界に優しい光を照らしてくれますし、どこに行ってももついて来てくれて、優しいおばあさんのように何時でも、どこでも守ってくれる、ということから、子供のお守り、と親しまれています。そして、中国の子供は月のことを「月亮婆婆」と呼んでいます。

こんなことを思いながら夜空をみると、いつもと違って月が見えるかもしれないですよ。皆さんも月と良い友達になりませんか?

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