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台北市内の夜景
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「普渡」

旧暦の七月は
中国では鬼月です。台湾の人は旧暦の七月になると、過去に亡くなった人々の霊が休暇で地獄から人間の世界に来ます。
仏教の影響で、こちらでも人間が悪いことしたら、亡くなってから地獄に落ちて罰を受けます。地獄には色々残酷の罰があります。その中に、全ての食べ物が口に入ると、燃えている炭となるものがあります。

ただし、例外があります。お地蔵さまの特別許可があれば、年一度の鬼月に、人間が普渡の儀式によって提供した食べ物であれば、地獄から休暇中の鬼の方々が、そのままに食べられるのです。

普渡という儀式はいろいろあります。例として、私が住んでいる団地の仏教式普渡のやり方を紹介しましょう。

まず地獄のトップマネージャであるお地蔵さまにお線香を上げて「ここから、鬼月に休暇中の好兄弟とこの団地に住んでいる各家族の歴代のご先祖にご食事と生活用品を差し上げますので、ご地蔵さまの容赦とご了承をお願いします。」と報告します。
そして、地獄の職員、好兄弟とこの団地に住んでいる各家族の歴代のご先祖それぞれの名前が書いてある位牌の前に、食べ物と生活用品を並べて、お線香を上げながら、仏教の経文を流します。経文を読み終わりましたら、位牌に再びお線香を上げて、「今年も宜しくお願いします」と祈り、普渡という儀式が完了します。

台湾は移民で構成されている社会ですので、普渡儀式も色々あります。
特に東京の築地のような伝統的な市場や港の普渡儀式は盛大で、行事も多いです。なぜかと言うと、まず、中国の昔の習慣では、死刑の執行は市場で首を斬ります。死刑を受ける人は、ほとんどの人が悪いことをしたので、地獄の鬼となるのは当然です。

そして、港は海で遭難した人が陸地に戻るの場所でもあります。海で遭難した人は、遭難者の家族が遭難したことがはっきりと分かりませんので、位牌がありません。ですから、台湾の普渡儀式は伝統的な市場や港のが賑やかです。
その中でも、台湾北部の基隆のが一番盛大と言われています。

もしご機会がありましたら、一度見学しては如何でしょうか。

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