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台北市内の夜景
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『田頭田尾土地公』

ひとつ、宗教に関する質問ですが、日本で一番有名な神様は、どの神様でしょうか?

台湾では、この質問に対する答えは、間違えなく、「福徳正神」と答えるでしょう。
でも、台湾には福徳正神というのは、こんなえらそうな名前で呼ばれることはなく、土地公(ト.デェ.ゴン、台湾語)、もしくは土地公伯(ト.デェ.ゴン.ベ、台湾語)、日本語に訳すると、土地のおやじという言葉で呼ばれるのは普通です。
台湾の客家人なら、伯公(ベ.ゴン、台湾語)、つまり、おやじで呼びます。この神様の名前だけで見ても、土地公は自分のおやじのような身近な神様なのです。

土地公という神様は、土地を管理する神様です。
しかし、すべての土地ではなく、この土地公が所在するわずかの範囲の土地しか管理できません。説明がちょっと難しいですが、人間の世界から説明すると、神様の世界警察のような役割です。

日本には、交番がありますよね。交番にはお巡りさんがいて、その地域を守ってくれます。台湾の土地公も同じような役割があります。人間が活動しているところに、交番と同じように、必ず土地公のお寺があります。
つまり、神様の世界で、一番人間の生活に近い神様です。土地公は、その地域の農作物の成長や住民の健康や安全を守ってくれる神様だと台湾人は信じています。
そして、商売の繁栄もサポートしてくれますので、商売している人は、お金の神様としても信じています。
しかし、それらのお寺にいらっしゃいます土地公は、担当地域(?)外では、力が弱いので、他の地域には、他の土地公がいらっしゃいます。

各地域を守ってくれる土地公はそれぞれいらっしゃいますが、神像から見ると皆が同じです。先ほど説明したように、人間が活動しているところに、交番と同じように、必ず土地公のお寺があります。

しかし、土地公のお寺の大きさには、雲泥の差があります。
その地域の人々が神様からの助けを頂いたり、願いことがあると、どこでも土地公のお寺を作ります。ですから、台湾のあちこちに土地公のお寺があります。
田頭田尾土地公というのは、「田んぼのあちこちに土地公のお寺があります」という意味です。それだけではなく、台湾のどのお寺の中にも土地公のお寺があります。
なぜなら、このお寺の神様が、その地域の事情を知りたい場合には、そのお寺の土地公を調査してもらうのです。

ですから、土地公には、特に商売をしている人々は、毎月旧暦の二日と十六日に必ず食べ物と線香をお供えします。

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