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台北市内の夜景
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 『女児紅』

先週、仕事で知り合った友人の帰寧喜宴に参列しました
この友人はあまり派手なことが好きでないタイプなので、喜宴の参列者は僅か100人あまりでした。(通常は200~300人参列します。)

ところが宴会中、とある紹興酒のことで大賑わいになりました。その喜宴は特別なものではなく、各テーブルにはビール、ジュース、そして一本の紹興酒がありました。
はじめ誰も気にしていませんでしたが、突然隣のテーブルの参列者が「えー、この紹興酒はかなり前のみたいですよ。なんでまたこんな古いお酒を出したのかな。これは珍しい紹興酒ですよ。」と珍しげに眺めていました。それを聞いて私の友人はテーブルにある紹興酒を手に取り確認すると確かに古いもので、ラベルの印刷も古い形でした。

ご存知かもしれませんが、紹興酒は年代が古いものほどいいといわれていますので、これを聞いていた他の参列者はみな喜んで飲み始めました。と、この時新婦のお父さんのスピーチがはじまりました。途中までの内容はごく普通のスピーチだったのですが、最後に「今晩皆さんに振舞いました紹興酒は、娘が生まれた日に私が買った女児紅です。僅か12本しかありませんが、どうぞお召し上がり下さい。」としめくくりました。

この話で会場のテンションは最高潮となりました。このような喜宴に参列したのは初めてでした。
「女児紅」とは大昔の習慣です。子供が生まれる日、紹興酒を買い、娘が生まれた時にはこの娘の結婚式に参列してくださった方々に振舞うというものです。紹興酒の色は赤に近い茶色で、中国語で娘のことを女児(ニ.ア)と言います。赤いものは紅(ホン)ということから、このような紹興酒は「女児紅」と特別な名前が付けられるのです。

この話は聞いたことがありましたが、実際に見たのは今回初めてでした。
台湾では「女児紅」という15年以上寝かせた紹興酒を売っていたこともあります。なぜ15年かというと子供が結婚できる年齢になるのが15年ということからでした。皆さんは「女児紅」を飲んだことがありますか?15年も寝かせた紹興酒の味は勿論最高でした。今でもこの喜宴を思い出すと、まだ特別な味がよみがえってきます。

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