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台北市内の夜景
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『文定之喜』

最近、私の周りで結婚する人が、とても多いです。
先週の土曜日にも、ある親類の定婚(ディン.フン)式に参加しました。

定婚とは婚約の儀式のことです。日本の場合は婚約式や結納などがあるそうですが、台湾ほど複雑ではなさそうですね。
台湾の婚約式「定婚」は、「文定(ウン.ディン)之喜」ともいいます。定婚の日には、まず、新郎は、家族の代表(つまり両親)、そして媒人(つまり、新郎新婦を紹介した人)と一緒に新婦の家へ行きます。この時、媒人は新郎の生年月日と時間が書いている紅紙を新婦の家族に渡し、そして新婦の生年月日と時間が書いている紅紙を新郎の家族に渡します。これの目的は、双方の両親に、この二人の命格、つまり運命が合いますよと証明することです。
そして、新郎の両親が、聘金(ピン.チン)を媒人経由で、新婦の両親に渡します。聘金と言うのは結婚するために、新郎の家族が新婦の両親に無条件で渡すお金のことです。

今はほとんど省略していますが、新婦の家族が、この聘金をもらって、その場で新郎新婦にあげることもあります。そして、定婚の時には、新婦が、新婦の親類と友人にあげるための喜餅、つまりお饅頭のようなものやクッキーの代金を、新郎の両親から新婦の両親に渡します。
最後に、新郎の両親は、新婦のための、金の指輪、ネックレスを新婦の両親に渡します。それから、新婦は、新婦の親類と共に定婚の式に登場します。

その後、まず、新婦は新郎の家族に甘いお茶を出します。この時、コップの数は必ず定婚に参加する新郎の家族の人数と同じでなければなりません。つまり、多くても、少なくてもダメなのです。
新婦が甘いお茶を新郎の家族に出す時に、媒人は新郎の家族を新婦に紹介します。この甘いお茶は一気に飲む必要はないのですが、必ず全部残さずに飲み切らなければなりません。
そして、新婦がそのコップを下げるとき、新郎の家族は、自分のコップを下げてもらうときに、お札が入れている赤い紙袋、つまり「紅包」を新婦が持っているお皿の上に置いて、コップをその紅包の上に置かなければなりません。

お茶を飲んだら、新婦は高い椅子に座り、足を低い椅子の上に置きます。そして、新郎が新婦の中指に指輪をはめます。この時、新婦の中指は、新郎が指輪を順調に最後まで入ることができないために、必ず一瞬、少し曲がります。でも、そうしないと、結婚してから、新婦は新郎のわがままに対する免疫力・抵抗力がなくなると言われています。
新郎は、新婦の中指の二番目に関節まで指輪をはめて、その後、新婦が自分の手で最後まで指輪をはめます。そして、新郎がネックレスを新婦にかけます。
新婦も同じように新郎に指輪とネックレスをつけます。もちろん、新郎の中指も一瞬少し曲がらなければなりません。
ただし、新郎の足は低い椅子に乗せる必要はありません。そして、これで定婚の儀式が終わります。その後
双方の家族と新郎新婦と一緒に食事します。この食事の代金も新郎の家族が負担します。

また、定婚の儀式は、たいてい午前中に行います。何故かと言うと、まず、定婚に参加する新郎の家族は、
必ず日が沈む前に、新婦の家やレストランから出なければなりません。そして、新郎の家族は、必ず食事が終わる前に、つまり、最後の料理が出る前に会食の場所から出て帰らなければなりません!そして、非常に大切なのは、帰る前に、新郎の家族は、新婦の家族に「再見」つまり「さよなら」と言ってはいけません。

何故かと言うと、婚約は一生一度しかしませんから、再見を言うと、二度しますと言う意味になってしまうのです。

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