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台北市内の夜景
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☆★春巻と寒食節

先週土曜日は台湾の「清明節(チン.ミン.ジェー)」でした。昨年の今頃にもご紹介しましたが、日本のお墓参りというとお盆とお彼岸なのですが、台湾では清明節に行い、お墓参りの事を「掃墓(サウ.ムー)」といいます。
なぜ「掃墓」というかというと、台湾のお墓は穴を掘り、お棺を入れ埋めます。土が盛り上がりその形が亀のようなことからお墓のことを台湾語で「墓亀(モン.グー)」ともいいます。この墓亀ですが、放っておくとその上に雑草などが生え放題になり、お墓参りのときに草もしりをするなど掃除をすることから、「掃墓」といいます。

清明節に掃墓を済ませたら、春巻きを食べる習慣があります。本当はこの春巻きを食べる習慣は「寒食節」の日でした。寒食節は清明節の前日です。
その昔中国の戦国時代よりも更に昔、春秋時代に「晋」という国を治めていた晋文公は、介子推という退陣した大臣が隠居していた「線山」という山に清明節の前の日に火を放ち、介子推を追い出そうと試みました。しかし介子推はその場を動かず、とうとう山火事で焼死してしまいました。晋文公はこの事を記念し、清明節の前の日には一切火を使わず、食事も冷たいものを食べたことから、寒食節となりました。
寒食節に食べる代表的な料理は春巻きです。唐の時代になってから、寒食節の慣習はだんだん薄れてゆき、春巻きを食べる習慣だけが清明節にまつわる一連の行事として残りました。

あれ?!春巻きは火を使って揚げる食べ物ではないの?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、台湾で春巻きとは揚げる春巻きではなく、お米で作った皮で、お肉、もやし、落花生の粉、ニンジン、麺などの食材を包み、そのまま食べます。皆さんが思われる春巻きよりかなり大きいので、大人でも1つか2つでお腹いっぱいになります。

今度台湾にいらした時に是非お試し下さい。

それではまた来週。

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