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『北廻鉄路』
7月4日というとアメリカ建国記念日として認知されていますが、今年の7月4日は台湾鉄道史にとって記念すべき1日です。というのも「北廻鉄路」の電気化工事が完了して開通したのです。
北廻鉄路とは台湾の東、宜蘭県と花蓮県を結ぶ鉄道です。1973年のクリスマスに建設が始められ1980年2月1日に開通しました。全長81.61キロあり、当時では台湾一長いトンネルと言われていた7.74キロの観音トンネルを含め、全16個のトンネルの総距離は31.029キロありました。この鉄道により、台北から花蓮間までの所要時間は6時間以上から半分の3時間あまりまで短縮することができました。また台湾一美しい場所といわれる花蓮への交通機関が整備されたことに大きな意義がありました。
しかし、北廻鉄路開通から既に23年。全線単線で、電気列車ではなかったことから、本数が少なく祝日は勿論のこと平日も全ての列車は殆ど満席状態でした。
この状況を重くみた台湾鉄路管理局(日本でいう昔の国鉄のような機関)はこのような混雑状態を緩和する為に10年程前から複線化と電気化を行なう計画をたて 、やっと今年7月4日に完成しました。この大リニューアルによって更に2時間以内で花蓮まで行くことができるようになり、本数も倍以上に増えました。
観音トンネルの「台湾一長いトンネル」の称号は1992年に完成した南廻鉄路にある中央トンネルの8.07キロに奪われましたが、この複線工事で10.307キロの新観音トンネルが完成し再び王座を奪還。台湾で最も長いトンネルに返咲きました。
北廻鉄路沿線は台湾一番きれいと言われている路線です。今度台湾へ来ましたら、是非一度ご乗車下さい