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台北市内の夜景
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「大学聯招」

毎年7月の1~3日は台湾の大学聯考の日です。
大学聯招(ダ.セ.レン.ザウ)というのは、台湾の大学の統一入学試験です。台湾の大学生になる一般的な方法は、この大学聯招を受けることです。台湾の学生たちは、日本と違って、各自進学する予定の大学独自の入学試験を受けるのではなく、台湾のすべての大学連合主催の、日本のセンター試験のような大学聯招を受けて、この試験でとった点数から、自分の進学したい大学と学部を決めて、大学聯招委員会に提出して、全国の受験生の点数の順番で進学できる学校と学部を決められるのです。

大学聯招は主に2組に分けられています。

それは理学部、工学部と農学部の組と文学部、法学部と商学部の組です。(日本の理系、文系ですね。)受験生はその2組の中の1組を選択して受験するのが普通ですが、成績が良い学生は、両方とも受けることも可能です。しかし、受験科目が多いので、かなり自信のある生徒ではないと両方受けることはしません。

台湾の大学の中で、伝統的に一番入学が困難と言われる大学の学部は、台湾大学の医学部・医学学科です。例えば、台湾大学の医学部の新入生の定員数を50人とすると、理学部、工学部と農学部の組の受験生のトップ50人しか、この学科に入学することができません。

もちろん、トップ50人の中に、他の学科や学校を進学希望する人もいます。例えば、この50人の中に30人が他の学科進学希望とすると、残った枠は点数の高い順番の次の30人に与えます。

私が大学生の時に、大学聯招で大学進学できるの割合は約33%でしたが、今から10年ほど前から、大学の新設制限が緩和してために、大学が徐々に増えて、この進学割合も毎年増加し続けてきます。今年は前代未聞の87.5%でした。今の受験生は幸運だと思いました。そうは言っても、やはり人気が集まっている学科は簡単に入学できないので、大学聯招の受験地獄もまだ続くことでしょう!

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「三加一~良い数字と悪い数字」

数字の好き嫌い、ありますか?
台湾人にはありますよ。

まず基本的に、昔からの習慣で、九という数字は、数字の中で一番大きいためか、高貴感があります。
例えば、今から93年前の清という時代には、皇帝の官服の上に九つの竜の飾りがありました。皇帝の親類、つまり皇族でも、どんなに地位が高くても竜の飾りは八つまでです。
そして、住む所の建物の柱も皇帝のみが9本が立てられました。一般の国民や皇族の建物柱が九本に立てると、大不敬や叛乱の罪で死刑に至ることがありました。今は勿論もうその制限がありませんが、やはり九という数字の高貴感はそのまま残っています。

そして、七という数字は、欧米のラッキーセブンの影響で、皆の好感が集まっています。最近、香港の影響で、八という数字は七を超えて、ラッキー感が出ています。なぜかというと、香港が使われている言語は広東語で、広東語の八の発音と発の発音が同じです。広東語の発は「儲かる」や「成功」の意味をしますので、文句なしにラッキーナンバーとなりました。
特に168は一路発という言葉の発音が同じです。一路発の意味は、これからずっと成功、順調、金を儲かる意味から、車のプレートや携帯電話などの番号で爆発的な人気を持っています。

逆に、嫌がる数字というなら、まず四でしょう。なぜかというと、台湾語の四の発音は、日本語の発音と同じに(シ)です。そして、死の発音も日本語の発音と同じに(シ)です。これはちょっとまずいですよね。そして、同じく欧米の影響で13という数字も人気がありません。この関係で、(全部ではないですが、)台湾の病院やホテルの建物は四階、十四階そして十三階がなく、三階の上は五階となる場合があります。
四の影響が一番強いのはレストランや水商売の業界でしょう。この業界は、日本と同じように、お客様が来ると、「何名さまでしょうか」と案内します。そして、お客様が4名の場合は、「四」は絶対言わずに、三加一(サン.ジャ.イ)、つまり、三プラス一と言います。

一つの例外があります。記念写真の時に、3人と一緒に取る場合、真中に立つ人の運は悪くなると言われています。その他の2人より先に仙界に旅立つことになると言われていて、さらに、これを信じている人も結構いますので、この場合は、三人ではなく、一人をわざと増やして四人の記念写真を取る事が結構あるのです。

一人増やすのは結構難しいのですが、面白いなと思います。

▼睡午覚

さて、台湾のなぞなぞのひとつなのですが、
「学生時代は嫌いだけと、社会人なってから欲しいことは何でしょう。」
というのがあります。

その答えは「睡午覚(スエ.ウ.ジャウ)」、つまり昼寝です。

台湾高校までの学校は、毎日の昼休みは約一時間から1時間半ぐらいあって、その中の20~30分ぐらいの昼寝が強制的に実施していケースが多いです。学生時代は昼寝が嫌いですが、社会人になってから、昼休みは殆ど一時間以内しかないので、昼寝はあまりとれません。でも仕事が忙しいので、ちょっとひと休みが取れるとうれしいので、「社会人なってから欲しいこと」と言われています。

なぜ台湾の学校は昼寝を強制的に実施する例が多いかと言うと、まず台湾は暑いからです。特に夏になると、5月から9月までは毎日34度以上になります。高校生までの学生は、特に運動量が多いので、体力の消耗も多く、受験勉強の為に、睡眠不足の生徒も多いことから、毎日2~30分の昼寝すると健康的と言うことで実施しています。
もう一つは、正午は一日中で一番暑い時なので、生徒たちがこの時間に外で活動すると、午後にその疲れが溜まって、授業中の集中力が弱くなってしまうからと言う理由で実施しています。

昼寝という習慣があるのは台湾だけではなく、暑い地域の南アジアや南欧や中南米は社会人、会社まで、昼寝の時間を確保しているそうです。台湾の南部地方の企業も、昼休みの時間は北部の企業より長く、一時間以上となっています。その中には、2時間昼休みのある企業も珍しくはありません。
ですから、台湾の南部地方、例え高雄や台南にある企業と連絡する時には、12時から1時半までの間には避けた方が良さそうです。

また、この強制的な昼寝の制度は、殆どが高校までですが、軍の学校は、大学部までそのまま残っています。そして、台湾は徴兵制ですので、正式な軍人になる前に、二ヶ月間、新兵訓練中心という学校のような部隊で軍事訓練を受けます。その時にも強制的な昼寝の制度があります。
これは、私が新兵訓練中心にいた時に、非常にありがたかったことです。それは、新兵の訓練は非常に体力が必要だし、新兵訓練中心に入る前に、あまり運動していなかったので、午前中の訓練だけで、とても疲れます。だから、昼寝は非常に助かりました。日本の厳しい会社生活に頑張っているあなたも、今日から昼寝してみたらいかがですか(笑

それでは、また来週(^o^)/~~~

暑仮開始と旅行しましょう

7月に入ると台湾の暑仮が開始します。つまり、台湾の学校は毎年の7月から夏休みに入ります。
台湾の学校の夏休みは7月から9月までですが、日本の制度と違って、台湾の学年の開始は9月ですので、7月の夏休みは単なる夏休みではなく、就職活動や入学試験の時期でもあります。
まず、台湾の入学試験の時期は、大学なら統一試験は毎年7月の1日と2日です。その後もいろいろ入学試験がありますが、殆ど8月になる前に終わります。

台湾の大学入学試験は昔なら日本に負けないほど厳しかったです。
大学入学できるのは30%しかいませんでした。でも、最近は大学設立制限の緩和と少子化の影響で70%以上となっています。

日本の大学生の就職活動は殆ど4年生になってから始まります。
一方、台湾は、ここ数年では、女子大生は卒業する前の4月~5月から始まるのもありますが、一般的には卒業してから始まります。男性の場合は、台湾は徴兵制ですから、卒業してからまず軍隊に2年間を入らなければなりませんので、軍隊から離脱しないと就職活動はできません。
徴兵されるのは卒業してからだいたい1ヶ月後のことですので、7月が大学卒業したの男性として社会人になる前の最後の夏休みとなります。

ですから、受験地獄から開放された人たちと、学生最後の夏休みの人たちが、皆仲間や家族と一緒に旅行へ行くのです。そうすると、毎年7月~9月の間が、台湾の国内旅行のシーズンとなります。観光名所や有名なホテルならどこでも混みますし、宿泊代や使用料金も毎年7月~9月まで必ず値上げします。
台湾へ旅行する予定がありましたら、この時期、台湾一番暑いのもあり、避けた方がいいでしょう。でも、逆にいうと、たくさんの観光名所では、お客さんを集めるために、いろいろの活動をしているのでおもしろいです。

やっぱり、この時期に旅行に行かなくちゃ!

『新娘車隊』

私の10年近く乗っている車の運転席のオートウィンドウが、3週間前に壊れてしまいました。仕事で忙しくて、修理の時間がなかったのですが、やっと先週の土曜日に修理ができました。
整備場から出て、しばらく洗っていなかった車を、自ら洗車して、ワックスをかけました。いつもは、黄ばんでいるシトロエンのXantiaが、珍しくきれいな白になりました。

日曜日の朝のことです。隣の友人が、突然、私のところに助けを求めに来ました。なんだか、彼らの新娘車(シン.ニュ.チャ、台湾語)が、急に故障したらしく、私の車を借りに来たのです。
「それは大変だ!協力しなくっちゃ!」と思いながらも、ちょっと自信がなくて、「本当に私のおんぼろ車でもいいの?」と確認しました。友人は「もう時間がないから、余計な話をやめて、さっさと車を出してよ!」と大きな声で私に言いました。

結局、入手してから一回も新娘車になったこともない私の車が、急に新娘車になりまして、新郎、新婦を乗せて結婚式場へ向かいました。

台湾の結婚式に欠かせないのは新娘車です。新娘は中国語の花嫁のことです。新娘が乗っている車は新娘車です。結婚式の日に、必ず偶数、普通は6台の車で構成している新娘車隊に、まず、新郎が新娘車に乗って、花嫁の家へ迎えに行きます。そして、花嫁を乗せてから、結婚式へ行きます。
結婚式なので、良い時間に花嫁の家に到着しなければなりません。そして、結婚式の式場にも、もちろん良い時間に到着しなければなりませんので、時間厳守がかなり重要です。
普通は、新娘車隊の構成は、新郎の友人の車を集めて、そして、新娘車隊の中に一番高級の車が新娘車になります。ですので、新娘車になれるのは、ほとんどの場合、マセダスやBMWなどの高級車です。

今回の新娘車は、新郎が3年前に購入したばかりのBMW520だったのですが、出発直前に急に故障してしまいました。ちょうど私の車が同じ駐車場にありましたので、偶然に新娘車になりました。

こちらでは、いろいろな新娘車をみることができます。
http://www.mycs.com.tw/big12.htm
(中国語ですが、写真が見れます)

しかし、私の車が新娘車になったのが、突然のことでしたので、なんと!記念写真を撮ることが忘れました。
悔しいかぎりです…

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