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台北市内の夜景
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端午節

6月22日、旧暦の5月5日は中国の年中三大行事の端午節です。
この端午節の別名は三大行事の中に一番多いのではないかと思います。

まず、端午節は旧暦の5月5日にあるので、台湾人は五月節と呼びます。そして、端午節には、人は肉粽(日本のちまきのような食品)を食べる習慣がありますから、肉粽節とも呼ばれています。
端午節は、中国の戦国時代の詩人そして忠臣であり屈原という人を記念するための節ので、詩人節でもあります。そして、端午節に欠かせない活動が竜舟競走ですので、竜舟節でも呼ばれています。
あまり知られてないのですが、端午節の正午(昼の12時)に、生の卵が年一度この時だけ、立たすことができますので、立蛋節と呼んでいます。

端午節の行事は他にも沢山あります。その中に、午時水があります。午時水は、昔、医学のまだ不十分な時代に重要な役割をしてました。
午時水というのは、端午節の正午12時に、井戸から取った水のことです。昔の人は、端午節は1年の中で、陽気が一番強い日と思っていましたので、幽霊のような陰気的なものは、この日が1年の中で、一番弱くなると信じられていました。この端午節の陽気を利用するために、一日中に陽気が一番強い正午に、井戸の水を取って、幽霊など悪いものを退治するのです。

そして、昔は皮膚病の患者は、温泉で皮膚病を治療しました。しかし、交通が不便な時代には、そう簡単に温泉に行けたものではありません。その代わりに、どこでも取れる午時水で皮膚病の治療をするのです。

来年の端午節には午時水をとって試してみたらいかがでしょうか。

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『青草茶と麻幼』
もう六月ですね。
今の台湾の天気は一言を言えば、暑いです。
 
例えば、先週の土曜日、私は台中にいましたが、気温はなんと33度でした!日差しがかなり強かったので、日向で活動すると死にそうでした(笑。
台湾一番暑い季節は、七月と八月です。六月がまだ始ったばかりなのに、こんなに暑くなるなんて、今年の夏は、とても心配です…日本も暑いですよね。
実際、私が体験した一番暑い気温は、日本の甲府の39度です!

しかし、湿度は台湾ほど高くないので、そんなに苦しくありませんでした。子供のときに、夏がいかに暑くでも、33度を超えるのは非常に珍しいでした。今は、34度はもそんなに珍しくありません。
やはり地球の温暖化が進んでいますね。こんな暑い夏には、台湾は色々の夏対策食品がありますね。前も紹介したような仙草、愛玉などがありますが、それは、まだまだ初級編です。

例えば、先週土曜日の午後のような、外で活動すると頭がふらふらして、食欲がなくなり、水をどんなに飲んでも足りない天気の場合は、青草茶を試してみたらいかがでしょうか。
青草茶(チン.ザウ.チャア)は、名前通り、青い草で作ったお茶の様な飲み物です。原料は仙草と似てますが、味は違います。
色々の種類があり、台湾のセブンイレブンも売っていますから、安心できますね。でも、効果の話は別ですよ。私が一番好きの青草茶は高雄の屋台村の六合路の青草茶の有名な店のものです。あちらの青草茶は並と濃いの
種類があって、濃いのはちょっと苦味がありますが、効果は抜群です。

もう一つの夏対策食品は、台湾の台中エリアしかない麻幼(ムア.イー)です。麻幼は麻葉という字で書くこともあります。
麻幼は麻の新芽の葉を揉んで、白魚と薩摩芋と一緒に煮込んだスープです。
ちょっと苦味がありますが、夏対策食品の絶好の一品だと私は思います。

今度台中行きましたら、是非食べてみてください。

『田頭田尾土地公』

ひとつ、宗教に関する質問ですが、日本で一番有名な神様は、どの神様でしょうか?

台湾では、この質問に対する答えは、間違えなく、「福徳正神」と答えるでしょう。
でも、台湾には福徳正神というのは、こんなえらそうな名前で呼ばれることはなく、土地公(ト.デェ.ゴン、台湾語)、もしくは土地公伯(ト.デェ.ゴン.ベ、台湾語)、日本語に訳すると、土地のおやじという言葉で呼ばれるのは普通です。
台湾の客家人なら、伯公(ベ.ゴン、台湾語)、つまり、おやじで呼びます。この神様の名前だけで見ても、土地公は自分のおやじのような身近な神様なのです。

土地公という神様は、土地を管理する神様です。
しかし、すべての土地ではなく、この土地公が所在するわずかの範囲の土地しか管理できません。説明がちょっと難しいですが、人間の世界から説明すると、神様の世界警察のような役割です。

日本には、交番がありますよね。交番にはお巡りさんがいて、その地域を守ってくれます。台湾の土地公も同じような役割があります。人間が活動しているところに、交番と同じように、必ず土地公のお寺があります。
つまり、神様の世界で、一番人間の生活に近い神様です。土地公は、その地域の農作物の成長や住民の健康や安全を守ってくれる神様だと台湾人は信じています。
そして、商売の繁栄もサポートしてくれますので、商売している人は、お金の神様としても信じています。
しかし、それらのお寺にいらっしゃいます土地公は、担当地域(?)外では、力が弱いので、他の地域には、他の土地公がいらっしゃいます。

各地域を守ってくれる土地公はそれぞれいらっしゃいますが、神像から見ると皆が同じです。先ほど説明したように、人間が活動しているところに、交番と同じように、必ず土地公のお寺があります。

しかし、土地公のお寺の大きさには、雲泥の差があります。
その地域の人々が神様からの助けを頂いたり、願いことがあると、どこでも土地公のお寺を作ります。ですから、台湾のあちこちに土地公のお寺があります。
田頭田尾土地公というのは、「田んぼのあちこちに土地公のお寺があります」という意味です。それだけではなく、台湾のどのお寺の中にも土地公のお寺があります。
なぜなら、このお寺の神様が、その地域の事情を知りたい場合には、そのお寺の土地公を調査してもらうのです。

ですから、土地公には、特に商売をしている人々は、毎月旧暦の二日と十六日に必ず食べ物と線香をお供えします。

『自来水』

台湾の水道水は自来水(ツ.ライ.スエ)といいます。分かりやすいでしょう。水道を開けてから、水が自動的に出てくるからです。

読者からの質問に、「台湾の水道水は安全でしょうか」という質問がありました。これに対して、こちらから一つ質問があります。日本ではどこの水道水が一番美味しいでしょうか?
その答えはいろいろありますが、おいしい水道水の水源地は、あまり開発されてないどころではないでしょうか?

美味しくて安全な水道水は、少なくとも三つの条件が必要ではないかと思います。
それはまず、綺麗な水源、そして現代化の浄水設備、最後は安全で整備された配水設備だと思います。
この3つの条件で、台湾の水道水を考えてみます。
まず、水道水の原水は、水源地の自然の水ですので、開発されていない自然の水源地、特に、高い多いほど
原水の品質がいいといえます。

台湾は、日本の九州とほほ同じ面積の中に、2300万人程の人が生活していますので、ほとんどの国土は開発されています。開発と言う言葉は、大自然の破壊を意味しますよね。そして、人口が多いと、水道水の需要も多くなりますから、品質より、量を確保するのが重要でしょう。
ですから、台湾の水道水の品質は、多分日本ほどは良くないでしょう。湾の浄水設備自体は、先進国のとはあまり差がないと思います。

例えば、台北市の浄水場からの水道水は、WHOの飲用水の基準を満たしますが、
台北市内の水道水は、ほとんどそのまま飲用水としては使えません。
その原因は、配水設備の老朽化です。

台湾の水道は日本の植民地時代につくられました。
戦後も何回か作り替えましたが、やはり数十年以上使用されている配水管もまだ残っています。したがって、これらの配水管はやはり水道水の品質に悪影響があります。
そして各ビルの構内配水回路も綺麗に整理されていないことも多いので、水道水の品質は、さらに悪化されます。とは言っても、台湾の水道水は決して危険ではありません。

ちゃんど火を通して沸騰させてから飲めば、大丈夫ですので、
どうぞご安心ください。

お香典とタオル

先週ある友人のお母さんがなくなりましたので、そのお葬式に参加しました。
台湾も日本と同じように、お葬式にはお香典をあげる習慣があります。台湾のお香典は白包といいます。
台湾のお香典には、お返しが必要です。しかし、白包の対照でもある結婚式の紅包はお返しの習慣はありません。

台湾には、結婚式の案内書は紅帖(ホン.ティ)といいます。その対照となるお葬式の案内は白帖(バイ.ティ)です。紅帖を受けたら、紅包を持っていき喜宴という披露宴を参加してご馳走をもらって終わります。お返しはありません。そして、お葬式の案内の白帖をもらったら、白包を持ってお葬式に参加します。ただし、お葬式に参加しなくてもお返しがあります。それはタオルです。

何故タオルですかと聞くと、一つの言い伝えがあります。
それは、基本的に、中国人の考え方でお葬式は不潔なことですので、お葬式参加してからお風呂を入る必要があると考えられています。ですので、タオルをお返しにあげるのです。

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