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台北市内の夜景
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駅弁 Part 2

台湾で一番贅沢の駅弁は「焼肉」です。鶏のもも肉と味付け卵などが入っている奮起湖の駅弁です。

この駅弁は40年近く前から販売し始めました。奮起湖駅は、台湾の有名の登山鉄道の阿里山森林鉄道の中間の駅です。阿里山の道路が完成したのが、今から22年前のことです。その道路が完成する前の阿里山へ行く方法は、阿里山森林鉄道利用して、7,8時間をかけて行くしかありませんでした。

昔の蒸気機関車は、阿里山森林鉄道の始発駅の嘉義駅から奮起湖駅着くと、必ず水と炭の補給や車両の点検を行います。
列車が奮起湖駅着くのは、だいたい昼ごろとなりますので、乗客はここでお弁当を買って食事するのが多いのです。38年前からここの登山食堂という店が販売している定食をお弁当にして、駅のホームで阿里山森林鉄道の利用客に販売しました。これが、奮起湖の駅弁のはじまりです。
このお弁当は、一日千個以上販売記録があった大人気の駅弁でした。しかし阿里山の道路が完成すると2,3時間で嘉義から阿里山まで奮起湖を通らずに行けてしまうので、奮起湖の駅弁は一日数十個しか売れなくなってしまいました。

二年前、台湾の大手コンビニエンスストアーが、奮起湖の駅弁の創立者と協力して、コンビニバージョンの奮起湖の駅弁を販売し始めました。一日十万個以上の記録的な売れ上げがありました。
同じ時期に、競合社である準大手コンビニストアーが池上駅の駅弁のオーナーと協力して、池上駅の駅弁を対抗馬としてコンビニで販売し始めました。
これで、台湾の駅弁は復活して、人気を再び集めました。
しかし、このようなコンビニバージョンの駅弁は、どこからを見ても、駅のホームで売っているお弁当ではないので、駅弁とは言えないという意見もあります。

この影響で、今も変わらずに駅のホームで売っている福隆駅の駅弁も人気が急上昇しました。日本の駅弁と比べると、台湾の駅弁の飾気がないのですが、味はきっと負けないですよ!
とくに、私が大好きな奮起湖の駅弁は具が多くて、また、池上駅の駅弁はご飯が美味しくて… 機会がありましたら、是非食べてみてください!

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風水学

先日ある新聞記事で読んだのですが、台湾の七割の企業は、オフィスのレーアウトをアレンジする時に、風水を配慮しているそうです。

風水学(フォン.スエ.スエ)というのは、建物や机の置き場所に対してどのように置いたら金運が上がるかなどの学問です。
例えば、トイレの真正面には扉あってはいけません。このようなことを避けないと、この建物に住んでいる人々の健康に良くないのです。
台所のガスコンロも扉の真正面にあってはいけません。そうすると、この台所で料理する人の健康に良くないだけでなく、家族の財産に損害がでるのです。

このような風水学には色々の学派がありますが、どの学派でも、かなり複雑な決まりがあります。ですから、風水学の専門家はかなり人気あります。私のある親類のKさんは風水学の専門家と言われています。
数年前に、偶然、私の大学の同級生TさんはKさんと一緒に食事をしました。そのとき、Tさんは、「もうそろそろ四十歳になるなんですが、まだ彼女がなくて、悩んでいる」ということを(飲んでいたせいか)思わずに口から出てしました。

専門家のKさんはTさんの生年月日を聞いてから、Tさんに毎日寝ているベッドの良い方向と置き方をアドバイスしました。当時は、Kさんは「そうすると、異性の運はよくなりますよ。ただし、結婚したら、必ず修正して下さい。修正しないと、異性のトラブルで、自分の財産や健康に損が出ますぞ」と言いました。
Tさんは別にお金はかからないし、面倒なことでもないので、半信半疑でKさんが言った通り寝室を調整しました。

その後約半年ぐらい、Tさんとは音信不通となっていました。

ある日、Tさんは「来週に私の結婚喜宴に参加してください」という電話を急にかけてきました。電話の中に、Tさんは寝室を調整してから数週間で、オフィスの仲間の飲み会で隣の女性と出会って、その後、結婚する相手になったということを語りました。
これは偶然か風水のおかげか私には分かりませんが、私はこのような不思議なこと、すぐ近くで見たのでした。

 『中秋節と○肉』

9月18日、旧暦の8月15日は台湾の中秋節、お月見の日です。
中国ではその日のお月様が、1年で最も綺麗と言われています。昔から、中秋節は、旧暦のお正月や端午節と一緒に、中国人の年中三大行事として、必ず家族そろって食事をしなければなりません。

中秋節に欠かせないの食べ物は、柚子(ユアー、台湾語)と月餅があります。
まず月餅ですが、前にも紹介したように、日本のお饅頭のようなものです。昔は人気ありましたが、カロリーがかなり多いので、最近はちょっと人気が落ちています。

そして柚子ですが、日本の柚子は小さくて、そのまま食べませんよね。台湾の柚子は文旦とも言うのですが、メロンくらいの大きさで、皮をむいてから蜜柑として、ちょっと酸っぱい甘い白い実を美味しく食べるのです。

台湾の柚子で一番有名なのは、南の台南県麻豆産です。
しかし産量が少ないので、本物はなかなか入手できません。特に今年の7月には台南県麻豆辺りで、台風の強風と大雨で、多くの床上浸水があったので、麻豆文旦はほほ全滅のでした。現地の人でさえ入手できませんから、本物を手に入れるのは非常に難しくなっています。

約20年前から、中秋節に一番人気があるものは、○肉となりました。○肉(ハンバ、台湾語)は、外で焼き鳥のような料理を焼きながら食べるバーベキューのようなものです。
○肉が主流になる前の中秋節では、家族全員集まって食事をしてから、月餅と文旦などの食べ物を持って、外へ出てお月見をしながら食べるのが主流でした。
しかしなぜが、いつからかも分からないのですが、今は、中秋節には○肉が台湾のスタンダードとなっています。

私は、台湾に長く駐在している日本人の友人からある噂を聞きました。約20年前に、日本のエバラの焼肉ソースが台湾の販売し始めたところにあるの広告で「中秋節なら家族と一緒に焼肉をしましょう。」と言ったのがキッカケで、○肉が中秋節の主流になったのだそうです。
本当かどうかは分かりませんが、少なくとも私は、この広告は、全く覚えていません。しかし、○肉はアウトドアですし、台湾人ですから、何の節にも食べ物の関連させますので、中秋節は外でお月見しますから、○肉が主流となったのも当たり前のような気がします。

今度、台湾の中秋節の○肉は参加してみませんか。

コラム・フロム台湾 『月亮婆婆』   

先日の木曜日は旧暦の8月15日でした。この日は中秋節(ゾン.チョ.ゼイ)、つまりお月見の日で、中国の三大年中行事の一つです。
この日は一年で最もお月見に適している日と言われています。昨年の今頃のバックナンバーをご覧になると、お月見のときに台湾の人々が家族揃っていろいろなものを食べて楽しい夜を過ごすことを紹介しています。

月のことを台湾では「月娘(ゲ.ニュー、台湾語)」と呼んでいます。つまり物事に性別があるのならば、月は女性とされています。そして月娘は中国人、特に女性にとって一番の友達でもあります。
大昔、中国では女性は簡単に部屋から出ることが出来なかった為友達も作れず、家族以外に話相手もいなかったことから自分の秘密を語るのに月は一番の相手でした。
無理もありません。誰にも知られたくない秘密ですから、ばれたら大変!でも誰かに聞いて欲しい!なんて時に、月は誰かに告げ口することはありませんから、どんな秘密でも言いたい放題に話せます。
そして、どんな無茶な事、お願いを言っても怒ったり、笑ったりすることはありませんから月娘のようないい友達は他にいないでしょう。例えば、思春期の女の子が「どこかにかっこいい男の人いないなかなぁ」なんて昔だったら「はしたない!」としかられそうな願いは、月以外に誰にも言えないことでした。ですから月娘は女性にとって親友でした。

一方、中国人は月のことを「月亮(ユエ.リャン)」といいます。月亮は子供のお守り、という意味合いもあります。夜になると暗くなり、子供なら誰もがこの暗闇に恐怖を覚えることでしょう。ですが、月亮がいれば暗い世界に優しい光を照らしてくれますし、どこに行ってももついて来てくれて、優しいおばあさんのように何時でも、どこでも守ってくれる、ということから、子供のお守り、と親しまれています。そして、中国の子供は月のことを「月亮婆婆」と呼んでいます。

こんなことを思いながら夜空をみると、いつもと違って月が見えるかもしれないですよ。皆さんも月と良い友達になりませんか?

先週にも紹介しましたが、旧暦の七月は中国の社会では、「鬼月」です。この一ヶ月間に、ほとんどの家族は、それぞれ「普渡」を行います。

台湾には、神様の誕生日や鬼月の普渡のような祭りは、神様や霊を喜ばせるために、祭典中に、布袋戯(ボー.デー.ヒ、台湾語、お人形のオペラ)や歌仔戯(グァー.ヒ、台湾語、台湾語の京戯)などの中国式オペラをやる習慣があります。
このようなオペラは、劇場で行うではなくて、露天で臨時劇場を建てて行いますので、野台戯(イエ.タイ.シー)、つまり、野外の舞台のオペラと言います。

昔、テレビやラジオが普及していなかった時代に、このような野台戯が、人々の主なエンターテンメントでした。私の子供時代に、家の近くに祭典があると、必ず野台戯やるかどうか聞きました。もし野台戯があれば、必ず事前に臨時舞台の前に立って、無料のオペラを見ました。
しかし、時代の流れと共に、このような野台戯は、テレビの番組負けて、あまり人気がなくなってきています。約20年前から、野台戯のちょっと変わった露天劇場が出始めました。
それは電子花車(デン.ズ.ファ.ヂャア)です。

電子花車とは、中型もしくは、大型のトラックに、劇場のような飾りと様々のオーディオ設備を乗せた車です。
もちろん、これらの設備の電力供給するための発電機も付いています。

電子花車は現代劇場のようにファッショナブルで、移動性が良いので、野台戯より圧倒的の人気を集まっています。田舎へ行くと、たまに、風俗ぽっい電子花車の場面も見ることができます。良い悪いは別として、かなり特有の文化とは言えますので、今度台湾来ましたら、忘れずに見学してください。

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