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台北市内の夜景
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『足つぼマッサージ』

お国それぞれには独自の民間療法・健康法がありますね。例えば、日本では土用の丑の日にうなぎを食べると元気になると信じられていたり。
漢方の国、中国はこのような民間療法はいろいろあります。中でも一番有名なものは鍼灸でしょう。今では世界でも広く知られていますね。
鍼灸以外でも日本の皆様に人気があるのが足つぼマッサージです。一口に足つぼマッサージといってもやり方がいろいろで、台湾で一番有名なのはなんと外国人が開発したものです。この方「呉」さんというスイス出身の神父さんです。

呉神父さんは今から30年前に台湾にやって来て、東部の台東というところで宗教活動を行なっていました。そのとき呉神父は湿度の高い台湾で「風湿病」という病の為、膝の痛みに悩んでいました。そこで同じスイス出身の先輩の紹介で足つぼマッサージを試してみました。
足つぼマッサージを経験したことのある方ならご存知かと重いますが、呉神父もあの痛みを体験しました。しかし、マッサージを受けてから膝の痛みがだんだん緩和されていったので、呉神父自信も足つぼマッサージに興味をもちはじめ、様々な研究を始めました。

その後、呉神父は研究結果を教会の人々に教えました。これが伝統的な方法で行なうマッサージよりも痛みが少なく効果があるので、今は台湾の足つぼマッサージの主流となっています。
呉神父の知名度も台湾全土で広がり、今では足つぼマッサージの看板には殆ど呉神父の名前が書いてあります。

足つぼマッサージの効果は、痛いは痛いですが、やってみると気持ちがいいですし、体調もよくなります。
特に風湿の痛み、疲労回復や婦人関係の痛みの緩和にはかなり良い効果があるそうです。日本でも足つぼマッサージファンの方は多いのでは?

台湾にお越しの際には、是非お試し下さい。

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『訂婚と帰寧』

先週まで連続で台湾の結婚式についてお話しましたが、今まではどちらからというと新郎の家族が主催する披露宴についてでした。また台湾には新婦の家族が主催する「喜宴」もありますので、今週はそれについてお話しましょう。

この新婦側主催喜宴のタイミングはエリアによって違います。
まず台北エリアの場合、、訂婚(ディン.フン)つまり婚約した時に新婦の家族と友人が中心でで新婦の実家、もしくはレストランで行ないます。この時はまだ婚約期間中で正式な夫婦ではありませんから参加者も多少遠慮がちで、前回お話した披露宴のような大混乱にはなりません。このような喜宴を「訂婚喜酒」といいます。

一方、新婦が台北エリア以外の出身でしたら新婦側主催の喜宴は結婚式の翌日、もしくは翌々日に行ないます。このタイプの喜宴は「帰寧(グェ・ニン)喜宴」といいます。
想像してみてください。結婚式当日、朝から準備することが山ほどあり、式と披露宴はあのような大混乱状態。これでもかとお酒をのまされ、やっと二人きりになれるのは夜も遅くなった頃で、「これでやっと休める~」と思いながらも明日もまだ喜宴があるのかぁ、と思うと一生に一度の熱々の新婚初夜にも影響がでてきますよね。

帰寧喜宴は訂婚喜宴と違って、式の後に行なわれますから既に両家は親戚となっているので、前日の披露宴に負けないほど皆盛り上がります。まぁ新婦側主催ですから、新婦に前日ほどの悪ふざけはしませんが、やはり「昨日の夜はどうだったのか白状しなさい。」というような意地悪を言う人は必ずいます。
機会があれば是非一度台湾の結婚式に参加して、一緒に大騒ぎしてみてください。きっと楽しいですよ。

『結婚式と披露宴 パート2・・喝喜酒その2』

さてさて先週お話しました「喜宴」についての続きです。

参列者も揃ってさぁそろそろ、っていうところから更に数十分待たされ、やっと主役の新郎新婦が登場です。そうすると料理も出てきます。と同じ頃、新郎新婦が前方にある舞台に上がり、両親の親類や友達らが二人の自己紹介を行ないます。ところが、数十分も待たされ、みんな既にお腹がすいているものですから、真剣に新郎新婦の紹介をまじめに聞いている人は少なく、食事をしている人が大半です。
その後、大体2品の料理が出てきたところで、この自己紹介スピーチが終わり、新郎新婦もやっと席に戻ることができます。

二人が席に戻ると同じテーブルには新郎新婦の両親、主賓が並びます。この時主賓の方々が新郎新婦、両家の両親にお祝いを述べならが、敬酒(ジン.ジョー)、つまり飲ませ合いを始めます。時間にして料理2品分出てくるくらいで飲み合戦がおわります。
これが終わると新郎新婦は両親と主賓を従えて、参列者全員に感謝の意を表すため、テーブル毎に敬酒をして廻ります。途中、新郎新婦は必ず何回も一気飲みを強要されます。ですがこのように連続2、30回一気飲みを続けた結果、飲みすぎで倒れる人もいますがごく僅かです。
だからといってお酒が強いわけではありません。この時新郎新婦が飲んでいる飲み物は、紹興酒の色をしたお茶ですので、酔っ払ったりしません。でも来賓の中には悪戯好きの方もいて、本当のお酒を飲ませていることもあります。

このような一連のプロセスが終わる頃、料理も全部出尽くし、「宴もたけなわですが、そろそろお開きに・・・」の時間になり、新郎新婦は喜宴の出口で来客をお見送りします。たくさん食べて飲んだ参列者は、新郎新婦が持っているお皿の中から飴を取り、お祝いの言葉をかけて帰ります。これで約3時間の喜宴がやっと終わります。
お気づきですか?この間新郎新婦は殆ど食事をしません。日本の披露宴はどうかわかりませんが、台湾では結婚式と披露宴が終わると新郎新婦はもう死ぬほど疲れ果ててしまいます。

そうだからかどうかわかりませんが、台湾では再婚することになると、結婚式と披露宴は内々に非公開で行います。もしかしたらまたこんな大変なことはしたくない、ということからかもしれないですね。

それではまた来週

『結婚式と披露宴 パート2・・喝喜酒その1』

台湾の結婚式について先週ご紹介しまいたが、今週はメインイベントの披露宴についてお話しましょう。

台湾で披露宴は喜酒(シ.チョウ)若しくは喜宴と言います。披露宴に参加することを喝喜酒(ホ. シ.チョウ)と言います。台湾流喜酒を簡単に説明するならば、「おめでたくって、でも大混乱の会食」といったところでしょうか。何故かと言えば、中華街のレストランに行ったことがある方なら想像がつくかと思いますが、中華系の人々の会食は、皆大声で話しをしています。でもって「喝喜酒」ですから、勿論お酒は欠かせません。そうするとさらに声が大きくなります。それに披露宴という喜ばしい席ですから、お酒の量はどんどん増えて、喜酒の最初から最後まではいつも大混乱となっています。

喜酒を行う場所は大体2パターンあります。まずは日本と同じようにレストランで行います。もう一つは新郎新婦の自宅で行います。特に田舎に行くと自宅で行うほうが多くなります。
喜宴には2~300人以上が招待されることが多く、誰もがそんなに大人数を招待できる広い部屋や庭を持っている訳ではありません。そうなると、食事のテーブルはどこに置くの?といった問題が発生します。そこで、殆どの場合自宅の外にある道路を一部、もしくは全部閉鎖して宴会場にしてしまいます。料理道具も外に出して、野外で料理を作ってくれる業者に頼み準備をします。
そんなことで、食事をしているすぐ横を車が走っている、なんて光景も珍しくありません。しかし、これは混乱への序幕といえるでしょう。

さて、場所は確保しても、喜宴が始まる時間も一問答です。例えば招待状に「開始時間は午後6時」と書いてあっても、実際に始まる時間はたいてい遅れます。レストランでしたら約30分、自宅でしたら1時間以上遅れることも珍しくありません。なので、遅れるのが恥ずかしいなどと律儀に定時通りに行くと、必ず待たされます。ですがこれで怒っている人は見たことないですね。すでに皆慣れっ子です。

さてさて、いよいよ喜宴が始まるのですが、それはまた来週・・・。

『結婚式と披露宴 パート1』

先日の月曜日、お得意先の方が結婚しました。私も招待され結婚式と披露宴に参列しました。というこで、ちょっと台湾の結婚式について間単にご説明しましょう。

台湾では各地方によって、結婚式の内容というか、趣が多少異なっていますが、日本のように教会ですとか神社で式を挙げることは少なく、新郎(シン.ラン)の実家で挙げるのが普通です。

まず新郎は独身男性の友人を2名、若しくは6名のような偶数で縁起のよい人数で構成する伴郎(バン.ラン)、そして媒人(ムイ.ラン、台湾語)、日本で言う媒酌人のような縁談を取りまとめる女性と一緒に、2台や6台といったこれまた縁起のよい偶数の車両に分乗し、新娘(シン.ニャン)つまり新婦を新婦の実家へ迎え行きます。これを迎親(イン.チン)といいます。ここで一つ大事なことは、この車の集団が出発する時と新娘の実家へ到着するときに必ず爆竹を鳴らします。

新娘の実家に到着すると、新娘の兄弟の一人が、幸運を示すみかんを渡し、新郎を出迎えます。このときみかんを持っていないと新郎は車から降りてはいけません。

さてそれから、新郎と新娘は新娘の両親にお別れの挨拶して、再び迎親の車の行列を引き連れて新郎の実家へと戻ります。ここでも出発するときと到着したときに爆竹を鳴らします。

さてもう一つ重要なことは、新娘が車から降りるとき、太陽を浴びることがあってはいけません。そこで、必ず傘や何かを使って日光を遮ります。ここで面白いのが、新娘の出身地が台湾の北部であれば黒い傘を使います。しかし南部では新娘が既に妊娠している時のみ黒い傘を使います。

今回私が参列した結婚式は、新娘の出身地が北部で、新郎が南部出身だったもので、参列していた新郎の親族は、新娘が黒い傘を使っているのを見て、「えー妊娠しているの??聞いてない!」とびっくりしていましたが、妊娠はしておらず、単なる習慣の違いからの誤解でした。

そして、新婚夫婦は新郎の実家に戻ってから、まず夫婦の洞房(ドン.ファン)、つまり二人の寝室に入り、新郎の背広のズボンが掛かっている椅子に座って、甘いお茶など、幸運を持っていることを表す食べ物を食べます。

それからちょっと休んで、新郎の先祖にお線香を挙げ、新娘を先祖に紹介し、結婚することを報告します。この他複雑な事はまだまだあるのですが、だいたいこんな感じで結婚式が終わります。

それではまた来週。

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